<高橋大輔のプロフィール←2002年当時
1986年3月16日生まれ(16歳)
 倉敷翠松高校 2年 岡山県在住
 身長 163cm  血液型 A型
8歳よりスケートを始める
好きな色:黒、白、赤 
 好きな食べ物:餃子と唐揚げ
ファンの人からもらってうれしいもの:使えるものならなんでもうれしい!(以前手袋やマフラーをもらったときはうれしかったとのこと)

コーチ : 長光 歌子、林 祐輔
振り付け:リー・アン・ミラー
普段平日は岡山で練習し、週末は大阪に行き長光、林両コーチのもとで練習している。(大会前は大阪に滞在し練習)夏休み期間などはカナダに行き本田武史と一緒に練習している。 
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 昨シーズン行われた世界ジュニア選手権では見事優勝!

 この世界ジュニア選手権はかつてヤグディン、プルシェンコが優勝したという世界トップスケーターへの登竜門と言われている。技術面、芸術面ともに優れ、バランスがとれている選手なのだ。
 連盟からも十年に一度の逸材と言われている。
  普段平日は岡山で練習し、週末やシーズン中は親元を離れ、大阪で長光、林両コーチのもとで練習している高校生だ。
 今年からシニア国際大会へデビューとなったトリノ五輪の新生高橋大輔。昨シーズンから今シーズンにかけての思いをコーチと共に語ってもらった。 

<パート2>2002年、10月下旬、中四国ブロック大会後

Q. まず昨シーズンの世界ジュニア選手権優勝の話から聞かせて下さい。優勝が決まった瞬間どんな気持ちでしたか?

 高橋:「やった!」ってガッツポーズしたくなる感じでした。今までスケートをやってきた中で一番うれしかったです。

Q. ライバルのロシアやベルギーの選手をおさえての優勝でしたがどんな気持ちで試合に臨みましたか?

 高橋:最初は表彰台にのれるぐらいだったらいいなと思っていました。しかし調子がだんだんよくなってきて予選を1位で通ったときには優勝もいけるかなと少し思えるようになってきました。でも自分の中ではそんなに意識せず自分の滑りが出せればいいと思って本番に臨みました。

長光コーチ:後になってサッカーワールドカップの日本の予選対抗相手がロシアとベルギーで大輔君とライバルが同じとわかったときは何か因縁めいたものを感じましたね。(笑)

Q 最終日のフリー演技の出来は自分からみてどうでしたか?

 高橋:最終日のフリーはかなり緊張して滑りも硬かったです。最初のトリプルアクセルを転んでしまい最後の1分は足がガクガクきてました。でも今シーズンの大会はこれで「最後」と思って力を振り絞って滑りました。2回目のトリプルアクセルを成功させ、トリプル+トリプルのコンビネーションを決めたのが優勝につながったのだと思います。

Q そして世界ジュニア選手権が終わってすぐに長野で行われた世界選手権のエキジビションにゲストとして出演しました。

高橋:観客がたくさん見てくれてすごく気持ちよかったです。のびのびと滑ることができ、いい経験をさせてもらいました。

Q 昨年の全日本選手権ではソルトレークシティオリンピック出場枠を狙ってましたか?出場できなくて悔しかった?

 高橋:いえ、全然狙ってませんでした。周りは結構騒いでいましたが…。行けたらい いかなという気持ちもありましたが、まだシニアでの国際大会も出たことなかったし、もっと経験を積んで気持ちも準備できてからオリンピックに出たかったので、行きたくないという気持ちのほうが強かったです。全日本ではオリンピックに出場できなかったということより自分の滑りが出来なかったというのが悔しかった。

Q ソルトレイクシティーオリンピックや長野での世界選手権を見てどう思いました?

 高橋:あまりにも凄すぎて凹みましたね。やっぱり自分はまだまだなんだなーと。オリンピックの男子のショートを見たときはノーミスの選手が続いて「凄い」を連発してました。これからやるべきことはたくさんあるなと改めて実感しました。

Q トリノ五輪に向けてはどのような滑りを目指してますか?

 高橋:ジャンプが派手で高く、スケーティング(表現力も含む)がただきれいというだけではなく、とにかくインパクトが強くて観客やジャッジが見て心に残るような滑りをしたいです。


<パート2>2002年、10月下旬、中四国ブロック大会後

Q ブロック大会優勝おめでとうございます。演技の内容はいかがでしたか?

 高橋:プログラムの滑りはまあまあ良かったのですが、ジャンプの方がほとんど決まらなくて、、、。ショートもフリーも四回転、 トリプルアクセルともに決まらなかったのが残念でした。

 長光コーチ:ショートのステップは大輔くんならではのエッジワークができて大変良い 評価をいただきました。

Q 今後はどのようなことに気をつけて練習していますか?

 高橋:ブロック大会後、コーチと相談してジャンプの調子を戻すためにジャンプに重点をおいて徹底的に練習しています。

 長光コーチ:実は夏にカナダのダグ・リーコーチのもとでジャンプの飛び方を変えたのですがその飛び方が合わなくて…。悩んだ末、結局従来のジャンプの飛び方(ジャンプの前にかまえず、自然に飛ぶ方法)に戻すことになりました。

Q 最近のジャンプの調子はどうですか?

 高橋:おかげ様で最近やっと調子が戻ってきてトリプルアクセルも4回転もだいぶ確 率がよくなってきました。

Q 今シーズンのショート、フリーのプログラムではどんな滑りをしたいですか?

 高橋:ショートは勢いのある曲なのでぐんぐんと滑っていきたいです。「ヒーローズ・シンフォニー」という曲なのですがボレロのように曲調がだんだん強くなって最後で最高に盛り上がる曲なので最後のステップなどで盛り上げたいと思います。
  フリーは「スター・ウォーズ」で前半は愛のテーマなのですがスケールの大きい曲なのでそれに合わせて壮大に滑りたいです。
  後半はドラムなどで演奏されていて早い曲調でステップなど大変なのですがとにかく最後までバテないように行きたい(笑)です。

 長光コーチ:今年のプログラムはリー・アンコーチに選曲、振り付けをすべてお願いして 昨年のプログラムとは全く雰囲気がちがったプログラムだったので初めはどうなるかなと思っていました。しかし練習を重ねていくうちにかなりこなせるようになってきていますので、彼のスケートの幅がまた広がったと思います。両プログラムとも昨年よりは力強くより男らしくなっていると思います。

Q ボフロストカップ、NHK杯に向けての抱負等を教えて下さい。

 高橋: まずは4回転ジャンプを絶対に成功させたいです。そしてシニアの国際大会の出場は初めてなのでチャレンジ精神で攻めていきたい。自分がシニアでどこまで行けるか(どのような順位につけるのか)楽しみです。


大ちゃん(高橋大輔)に初めて逢ったのはちょうど2年前―。
あどけない笑顔がかわいい少年という印象だった。はじめて練習をみた時は本当に驚いた。まず内面から表現しようと懸命に滑っており、技術面も筋があって、スケーティングにも伸びがあり目を奪われた。
  大抵その年頃の日本男子スケーターは思春期のせいもあってか恥ずかしがって自分を表現しようとしないスケーターが多い。しかし彼の場合は違い、スケートすべての面で可能性を感じさせるものがあり想像以上に「凄かった(=素晴らしかった)」。その時(2年前)はまだトリプルを3種類しか飛べなかったが、今はトリプル6種類、練習では四回転を成功させている。普通では考えられない早さの進歩である。プログラム中の表現も少年から青年へと成熟したメリハリのきいた表現へと変わりつつある。あとは四回転を大会で確実に成功させることが必要となってくるであろう。これから世界のトップになるためには、四回転を2、3種類入れることが条件となると思われる。それを怪我をせず、いかに自分のものにしていくかが今後の鍵となりそうだ。
  高橋大輔の挑戦は今始まったばかり。これからが正念場と言えるだろう。
(インタビュー・文 今川知子)


今シーズンのプログラム曲 
ショート:ヒーローズ・シンフォニー
フリー :スターウォーズ(愛のテーマ)

<主な大会成績>
2001年   ジュニアグランプリ長野大会   優勝
2001年   全日本ジュニア選手権      優勝
2001年 ジュニアグランプリファイナル(スロベニア) 4位
2001年   全日本選手権          5位
2002年   全国高校選手権(インターハイ) 優勝
 国民体育大会 フィギュア少年男子 個人、団体共に 優勝
2002年   世界ジュニア選手権       優勝

 <今シーズン出場予定の国際大会>
 今シーズンから(2002年度)シニアの国際大会にデビューする。ボフロストカップ(ドイツ)、NHK杯(京都)の2大会に出場予定