すみません。私がインフルエンザの間も、あいかわらず忙しくされていたようで（笑）。

 

そうそう、忘れないうちに。先週ご丁寧に坂本（花織）さんのお母様からご挨拶受けました、神戸ポーアイリンクで。

 

おおっ、なんて？

 

今まで挨拶のみで、この点について話したことなかったけど、


「てるてる家族の吹き替えされていたの、先生ですよね！？ありがとうございます。世間でうちの子がスケート始めたのてるてる家族を見てと言われてますが、嘘のようですが本当の話なんです（笑）

で、わざわざ撮影現場まで見に行かせてもらったこともあります」と。

 

撮影場所なら姫路や臨海かな。子どもが興味もったから、連れて行ってあげるなんて、いいお母さん！

 

ですよね、花織ちゃん、先日なかにし礼さん（原作者）にお会いする機会があり、礼さんも喜んでらして、サイン入りのてるてる家族の本プレゼントとしていただいたとのこと。で、岡本先生（「てるてる家族」の原作「てるてる坊主の照子さん」の長女モデルが岡本治子先生）とも大会でお会いしたので、ご挨拶しましたと。

 

あの原作本は私、最初に知子さんと会ったとき、いただいたと思う。うちの子もフィギュアスケートをやっていたから、わくわく読みました。まだ今ほどスケートブームではなかったけれど。（笑）知子先生は最近テクニカルスペシャリストとして行った試合は国体の釧路？

 
そうです！それと付き添ったのは、関西学生フリー大会ですが。国体に出る子もでない子も、関西の大学生の選手はこれが本当の引退試合となります。

 

そうそう、全九州もそんなでした。就職決まった選手に花束あげたりして、もう感動の涙、涙、涙。国際試合には出れなくても、１つのことをやりとげたんだな、と。ハンカチが何枚あっても足りない感じがします。国体って県代表だから、やっぱり燃えるものがありますね。今川知子選手のとき国体の前に神戸震災でしたっけ？

私は国体は神戸震災直後です。震災直後だったんで、もちろん神戸のホームリンクは液状化現象で、クローズ。大阪のリンクに何日かいった数日後に、かねてからお世話になっていた仙台に練習させてもらいにいきました、国体の後、ユニバーシアード代表もきまっていたので。

 

ユニバーシアードは八木沼純子さんと？

八木沼純子さんと、一緒だったのは、大学2年生のときのほうで、震災後ではないです。

 

ああ、ユニバーシアードは２回？

そう、２回でてます。震災直後の二回目は小岩井久美子さんと行きました。

 

おお、世界選手権で太ももをケガして、血を流しながら演技をつづけてましたよね。山田満知子先生かな？

そうです！彼女も高さ溢れるジャンプを飛び、ガッツのある選手でしたよね。

 

国体はマスコミが注目するような試合ではないかもしれませんが、選手たちにとっては格別な思い入れがあるし、いろんなドラマがありますよね。


私の最後の国体は、震災直後は間際まで兵庫県出場辞退の方針を表明していたので、バタバタ過ぎて、国体の雰囲気あまり味わうことなく、よくわからないまま演技を終えてしまいました。でも、名前の後に兵庫県とコールされると割れんばかりのは拍手だったこと、観客の皆様から温かい大きな声援をいただいた光景は今でもはっきり覚えています。終わったときに、宿泊したホテルの方が手紙を添えてお米を自宅に送ってくださったことも心に沁みました。本当にありがたかったです。

 

え！出場辞退という声もあったの？せっかく予選をかちぬいていたのに。私あのときアメリカにいて、まだインターネットも今ほど普及していなかったから。

 

いや、震災後、一旦は出場辞退。そして、二日前ぐらいにやっぱり出場することが決まりました。でも、あの大変な状況の中、出場させていただいたことに感謝です。兵庫県は私の出ていた成年女子では、2位になれたので嬉しかったです。

 

 

2日前にやっぱり出場って大変でしたね。

 

出場することはできたのですが、なんだかバタバタでした。私はみんなと別に練習していた仙台から直接国体会場の福島に入りました。兵庫県から福島に行った子は大変だったはずです。県内の電車もストップしているとこと多かったです。道路は渋滞。街が混沌としていましたから。そう言えば、国体予選はまだその時代なかったです（笑）。


あ、予選なかったの。うちの子の長野国体ときは京都の予選でポカやって、いっしょに出場した南里兄妹のお母さんに「よかったわね。あなたたち、予選落ちしたら福岡まで歩いて帰るところだったのよ」と。（笑）

資格さえ満たせばどの県も出れる良い時代でした。反対に男子とかメンバー集めるの大変な県とかたくさんありましたね。

男子の競技人口はつい最近まで、ノービスだって苦労していたもの。




予選はないかわりにショートでかなりの人数足切りありましたけどね、女子は60名とか出てた年もあった気します

 

国体も全部の県から出たほうが面白いのにね。甲子園大会みたいに。60人は無理かな。

今は、フィギュアスケートもかなり競技人口増えてきたから、それやるとかなり時間かかるんでしょうね。

 

それでは、できるだけたくさんの選手の名前をあげてあげたいから。順位と関係なく、今回の国体で印象に残った選手をあげてください。福岡代表の竹野比奈ちゃん、1位でしたね。

 

比奈ちゃんはやっぱりスピンが上手だし、ジャンプも安定しています。ルッツもきれいに飛んでいたし。ミスがほとんどなかった。


福岡の香椎が生んだ中庭健介コーチ、いい指導者になりました。高橋大輔選手とか仲良くて、昔は全日本の後よく一緒に消えていたけれど。（笑）

それから、安原綾菜、中塩美悠、上地悠理花、永井優花、新田谷凜選手選手かな。

 フリーは、上地さんはパーフェクト。

 
 

安原さんはいくつかミスし、ノーミスとは行かなかったのですが、

上地さんはビートルズメドレー、安原さんはエリザベートの曲で

 

二人とも曲を大きく表現しようとしているところが見ていて心打たれました。

特に後半のステップシークエンスでは力を振り絞って、曲を表現しようと、

とても身体大きく使っていて、なんだか見ながらジーンと来てしまいました。

安原さんはショート、フリーともは振り付けは宮本賢司さんだったようです。

フリーのエリザベートのプログラムは白いコスチューム、小花を散らした髪型もエリザベートを忠実に再現していて、

振り付けも情熱的なもので、昨年エリザベートの舞台を見に行った私にとって、とても見所のあるプログラムでした。

小さい頃から師事していた濱田美栄先生、振り付けの宮本先生もリンクサイドに付き添われていました。

濱田先生からは大きな真っ赤な花束プレゼントされて、キスクラではお二人の先生と一緒に座っていて

なんだかそんなシーン見ても涙ですよね。

 

中塩さんのフリーは、鈴木明子さん振り付けのタイタニック。

全日本のときの方が勢いがあり、出来としては良かったかも。ですが、国体は引退前の最後の国内大会ということで、プログラムをかみしめながら一つ一つ丁寧に滑ってる感じがしました。あとスピンも回りながら曲に合わせた手の振りがついていたり、趣向が凝らされていたと思います。

どうしてタイタニックの曲で、紫色の洋服のようなコスチュームなんだろう？とずっと思っていたのですが、「あれは映画タイタニックでヒロインのローズが最初の登場シーンで着ていた服を真似たんだよ。」と国体の時に知人から教えてもらい謎が解けました（笑）


それはそう。あの映画の雰囲気そっくりの布をよく見つけたもんだ、と私は思っていたもの。今まで荒川静香さん、鈴木明子さん、海のイメージでひらひらしたワカメみたいなドレスが多かったからかな。

中塩さん、現役引退後は北米拠点のシルクドソレイユのアイスショーのソリストとして入ることが決まったそうで、プロになった中塩さんの姿を見るのも楽しみです。

 あ、あと上地悠理花ちゃんですが、わざわざ沖縄から福岡出てきて福岡大学行って頑張ってたんですよね！？石原美和先生でした。

 

美和先生は指導もすばらしいけれど、振付もがっちり勝てるプログラムを作ってくださる。美和先生の弟さん、津留豊コーチは沖縄で指導していたし、石原チームはよく沖縄で合宿していました。竹野比奈ちゃんも一時期は沖縄だったし。

 

上地悠理花ちゃん、最後の大きな大会ということで、演技前からうるうる泣いてて、見てるこちらも「大丈夫かな！？」と思ったのですが、最後まできっちり滑ってパーフェクトな演技。演技の後ももちろん泣いていました。



万感の思いって感じになりますよね。ハンカチじゃ足りないので、みんなタオル・・・

最後の大きな大会でここまでパーフェクトに滑れる選手ってそうそういません。それをやってのけた上地選手素晴らしかったし、うらやましく感じました。プリンスアイスワールドにも合格し、この春からアイスショーで滑るそうなので楽しみにしています。

（後半につづきます）



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